欧州連合の品質管理のPGI(地理的表示保護)とPDO(原産地名称保護)はある地理的なエリアに繋がる特性を持つ生産物を保護し、促進するために設けられた制度です。
PGIのマークを持つワインは高品質の純正品で、粗悪な模造がありません。地理的表示保護制度(PGI)は、例え原料は異なるエリアのものでも、生産・加工・製造された規定のエリアに繋がる品質と評判のワインを特定します。PGIのマークを持つ全てのワインが正確な仕様セットを遵守した上でマークを抱えることが認められます。このラベルは、それに生産物が初めて登録された1996年から導入されています。地理的な表示は主に蒸留酒とアロマタイズド・ワイン(フレーワード・ワイン)に使われています。
PDOのマークを持つワインはオーセンティックなワインで、生産地に最も強く結ばれるものです。原産地名称保護制度(PDO)は生産された土地と最も強い関係を持つ生産物を特定するものです。生産・加工・製造のプロセスの全てがその原産地に行なわれなければなりません。PDOは主に食品・農産物・ワインに用いられます。ワインに関するPDOは、使われているブドウ品種も生産地からのものに限るということを示します。
EUの品質管理マークであるPGIとPDOは、欧州連合の加盟国あるいは他国で生産された食品・農産物・ワイン、アロマタイズド・ワインと蒸留酒の特定の伝統と品質を証明するものです。
PDOとPGIが表記されていることによって、消費者は伝統的に高品質のワインであることを簡易に認識でき、その生産元や伝統性の正統性に頼れます。
ブルガリアでは、PGIに登録されている地域はドナウ平原とトラキアンローランドであり、PDO表記のワインが54町村に生産されています。