トラキア低地地方の最大な喜びと誇りはその土着品種です。天候、土、テロワールを含めてその地域の最良なもの、その赤系葡萄の品種を生み出すのです。歴史、儀式と信仰に関係しているこれらの品種は何千年もの現地の物語を伝えてくれるのです。忘れられない、強くてユニークな物語を。有名なマヴルッド、メルニックとパミード並びにまたトラキア低地地方の隠れた宝である以下の品種もあります。
ルエン ルエンはカベルネ・ソーヴィニヨンとメルニックのクロッシングとされ、トラキア低地地方に接しているストルマ川流域にのみ小さな区域に育つ品種です。この品種でできたワインはオークの木と合わるのが最良だとされています。味は主にさくらんぼ、クロスグリ、スモーキーで木香のあるアクセントを持ちながら、フレッシュでライトボディのワインです。熟成に適しており、南の味とフレッシュでバランスの調和の取れた味のワインです。
ルビン シラーとネッビオーロのクロッシングで、主にストランジャ山に接するトラキア低地地方の地域に育つ典型的な濃い紫色の品種です。ルビンの特徴は濃厚な野生のベリーの味と濃いルビー色です。力強い赤のワインあるいはデザートワインに使われます。ポテンシャルの高いこの品種が今や復興中です。ルビーンという名を忘れないで下さい！
メルニック55あるいはラーネン・メルニック（「若いメルニック」）は主にトラキア低地地方に接するストルマ川流域に植えられた土着品種です。この品種は熟したさくらんぼ、ブラックベリー、野生のベリー、タバコ、バニラとスモーキーな味のアクセントのある、記憶に残る強い特徴を持つ品種です。この味の何層もあるワインに興味がそそられるでしょう。もうお試しになりましたか？
